2019-12-16 medium 相沢沙呼 ミステリ ああこの作品すげえや。 最終話まで読むまでは今流行りの特殊設定の本格だと思ってた。 ただ最終話からの怒涛の伏線回収。 それも事件を反転させるのではなく、探偵の推理と立ち位置の反転から見えていた光景が違うものになった。 霊媒探偵という設定を受け入れる土壌をこの数年のミステリ界における探偵と立ち位置があるからこそ、終盤は驚いてしまい、久々に叫びそうになった。 これはすげえ作品だわ。ここまでロジックに淫してなおかつ読ませて、覆す。 本格ミステリ読者として快感。幸せ。 medium 霊媒探偵城塚翡翠 作者:相沢 沙呼 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/09/12 メディア: 単行本(ソフトカバー)